指定管理者制度導入決定に揺れ、先の見通しの立たない県立の動物園。私が子育てと介護の狭間にピースのところに通えるようになった平成17年はそんな年でした。
動物園に行ったら、まず、ピースのファンクラブに入会しようと長らく思っていました。
春、ピースファンクラブが存在しないと窓口で言われ、驚きました。(それ程、私はピースが生まれ育っている情報をニュースで知るたび、特別な支援団体がついて応援していて当たり前と思い込んでいました。まるでパンダのようにめずらしく思え、愛媛でシロクマの赤ちゃんが育っていることが大切に思えたのです。)
- ピースの大人になっても変わらぬあまりの無邪気さ、愛くるしさにますます心奪われ、
- 担当飼育員、高市さんと話す度に、そのお人柄にふれ、
- ピースと高市さんの世にも希なるきれいな ふ・た・り(正しくは一頭と一人)の関係に
すっかり魅了されてしまいました。
「ピース、本当によかったね。こんなに愛されて、守られて」それが実感です。
高市さんは、とにかくピースの命を存続させた=親の責任=を全うしたいと考えておられます。
ピースは、世の中で一人だけ=高市お母さん=にのみ、心を許しています。
こんなきれいで真っ白な信頼関係が、ホッキョクグマと人間のあいだに成り立つことがある事実を知ってみてください。
渋谷の忠犬ハチ公以来、日本人の心に永遠に生き得る動物、ホッキョクグマ・ピースが今を生きています。
その確信の元、飼育員さん方の応援につき、どのようなことが起こってきても大切な動物を守ってもらうために、ファンクラブを立ち上げました。